成長による身体の不調と対策 共有したい知識②

シリーズ3章のテーマは、

「PHVとは。一人一人の成長を見極める」

です。

※まだシリーズ過去の記事を読んでいない方は
以下からお願いします。


※このシリーズの記事は、以下から全て見ることができます。
まだシリーズ過去の記事を読んでいない方は先に過去記事を見てください。


成長による不調と対策









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前の記事では、成長期の知識と
「成長期を一人一人見極めて対応する」
ことが大切と説きました。


今回共有したいのは方法論。
どうやって成長期を一人一人見極めるのか?
ということ。


ちなみに競技テニスにおいて、身長という要素は
めちゃくちゃ大事です。

幼少期の頃から
・この選手はいつ、どのくらいの身長になるのか?
・最終的にどのくらいの身長になるのか?

が分かるととても育成に役立ちますし、
各データとの分析もしやすいです。


そしてこれらは、一般の方でも簡単に
調べる方法が二つあります。



方法1:成長曲線と成長速度曲線を記録する


一番簡単で、ある程度信頼できる方法です。
(というか、専門の機関でないと
これより精密な方法はできない)


成長曲線とは、その名の通り子供の成長を
記録するものです↓

スクリーンショット 2017-12-05 14.50.23.png

縦軸は身長。
横軸は年齢。

学校で、一年ごとに身長を測りますよね?
その今までのデータを、この表に入れていきます。
すると、上の導線でどの位置にいるか
(平均か、平均以上or以下か)大まかに
わかります。

また、もみの木クラブのHPの機能を使うと
お父さん、お母さんの身長などを入力すれば
ジュニアの最終的な身長の予想を
見ることができます。
※無料で調べられます。


そして、成長期が来ていることを確かめるのは
成長速度曲線というグラフを使います↓
スクリーンショット 2017-12-05 14.57.44.png

二つグラフがありますが、下の方です。
二次関数みたいになってるやつです。
縦軸は「一年で伸びた身長(cm)」
横軸は年齢を表します。


これをつけていくことで、
・成長期に差し掛かっている
・今ピーク!
・そろそろ落ちつていきた...かな?
みたいな分析ができます。


そして前記事や今回の冒頭で出て来ている
PHVというのは、このグラフで
二次関数みたいに「ギュン」と伸びてから、
一番山のてっぺんになってるところまでを指します。
(Peak Height Velocity「身長スパート」の意



ちなみに、この表では横軸は一年単位ですが、
成長速度曲線をつける場合、横軸を
1ヶ月単位にして書いていったほうがいいでしょう。
でないと、成長期前後の変化を正しく
捉えられないので。


成長曲線と成長速度曲線の表は、どちらも
無料でダウンロードできます。


これらの表は、素人でも比較的簡単に記入でき、
ある程度予測も立ち、なおかつ
専門家に相談するときにも役立ちます。


知識がある人は、やらないと損です。


反対に、取った記録を後から付けていくので
長期的な予想
(例えば一年後に成長期が来そうとか)は
できません。
あくまで一般的な予想と、リアルタイムの
記録と分析です。





方法2:身長と座高の比率でPHVを予想する

これは、タナーという人の研究から
応用されたもので、近いうちPHVがやってくる!
という予想ができる方法です。


詳しく言うと書ききれないので割愛しますが、
身長が伸びる際、まず初めに下半身(足の骨)が
伸び始めるといわれます。
そのあと上半身が伸びたり胴体が伸びたりと
男女でやや異なりますが、下半身の伸びを
追いかけるようにして、全体の身長が
伸びていきます。

※根拠が気になる方は、専門的な文献ですが
こちらを見てください。


なので、身長と座高(下半身を除いた長さ)を
図っていくと、今までより身長と座高の差が
開いていく時期がやって来ます
※つまり、足が伸びている

これがあると、そろそろPHVに差し掛かるだろう
そんな予想ができるのです。


ただこれも、基本的にリアルタイムでの計測ですし
制度は完璧ではありません。
ですが参考にはなるはずです。




他にも、医科学的に正確に予想するなら
X線(レントゲン)やエコーで骨端線を確認して
みたいな話になってきますが、
こういうのは専門機関でしかできませんし、
最初にデータを取るなら上の二つ
十分でしょう。


この二つの方法を組み合わせて、
成長の度合いを見極める。
そして、PHVの前後・最中で
最適なトレーニングを考えていく。


これが、成長期の体作りの基本的な流れです。




...と、ここまで共有してほしい知識編を
書いてきました。

これを実践するのは難しいと
思うかもしれませんが、
ジュニア育成には必須です。
このデータを基に色々と分析するので
これをやっておかないと、

・生まれつき運動神経の良い選手に
追いつけない。
・上達が伸び悩む、そもそも上達しない
・突然のケガで長期離脱する
・成長期に伴う様々な不調、
体のトラブルで成績が落ち、消えていく

そんな事態に陥りかねません。



僕の活動理念は、テニス選手の
体の悩みをなくすことと、
その選手の可能性を
最大限に伸ばしてあげることです。


なので、このシリーズはこういったノウハウを
無料で全公開していますし、次回以降も
無料で全公開していきます。



ここまでは知識編でしたが、次回以降は
実際にあった以下の事例を書いていきます。

・U12で体が小さくて勝てなかった選手が
【U14以降で飛躍したorそのまま勝てずに消えていった】事例

・U12で体が大きくて勝てていた選手が
【U14以降で失速し、勝てなくなったor大人になるまで勝ち続けてトッププロになった】事例

・女子選手特有の「月経」が成長期に始まって
パフォーマンスが大きく下がってしまった事例
またはそれを乗り越えた事例

・成長期に原因不明の不調が長く続き失速、
その後【再浮上したor脱落してしまった】事例


生々しい話になると思うので、
個人が特定されないように複数の事例を
組み合わせて書いていきます。


お楽しみに...?



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テニスフィジオでは、ジュニア選手の
トレーニングや体のケアを大阪のジムにて
マンツーマンで行なっています。
詳しくは以下のテニスフィジオHPよりご覧下さい。





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このブログ記事について

このページは、有限会社テニスエナジーが2017年12月 5日 14:07に書いたブログ記事です。

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